「ROE」の意味と上手な使い方
株主資本利益率の略称です。
企業の資本に比してどのぐらいの利益を上げているかという値になります。
数値が高ければ高いほど、資本に対してより多くの利益を生み出しているといえます。
つまり、有効にお金を使っているということです。
特に外資証券会社が判断材料としてこの指標を重要視しています。
しかし、ROEの数値は企業の使う資金から負債分を差し引いて算出された数値なのでそれだけを参考にすることは非常に安易です。
また単年の数値だけではその企業の成長性、安定性というものを判断することができません。
あわせてみるべきポイントはいくつかあります。
まずは、自己資本比率、および安定した数値で数年続いているかという事。つまり運営の安定性です。
またテクニカル的な部分をあわせてみると効果的です。
株価は企業の業績に関わらず、外的な要因や日経平均などにも大きく左右されます。
全体が下がる局面では、どんな優良企業であっても下がります。
しかし長期的な視点に立てばそれこそがチャンスです。
日本人は順張りよりも逆張りを好む傾向があるとよく言われますが、逆張りにこそこれらのポイントをしっかり見極めることができればまた上昇の機会をつかむことができるでしょう。